試算表はいつ見ていますか?
遅くとも毎月10日までには見てますでしょうか?もちろん、前月分の試算表をです。もし、出来ていなければ、至急対処すべきです。
本当のことを言えば、試算表は翌月5日までには前月分が完成しているのが理想です。毎月の試算表が翌月の5日~10日までに出来ていないのなら、経理のやり方に問題があると考えられます。
当然ですが、2ヶ月も3ヶ月も前の試算表をベースに、税理士事務所から数字の説明を受けているとしたら時間の無駄ですし、何より顧問料の無駄です。
もし、そのような状態なら数字の説明を受ける前に経理のやり方を見直すことが先決です。2ヶ月も3ヶ月も前の試算表なんて、残念ながら何の役にも立ちません。
中小企業の毎月の経理作業は、8~9割は同じ作業の繰り返しです。突発的な仕事はほとんどなく、日々決まった作業の繰り返しです。つまり、パターン化してしまえば誰にでも出来る仕事です。
しかも、パターンをパソコンに覚えさせてしまえば、本当に誰にでも出来る仕事なんです。当然、簿記の知識なんていりません。
今の時代、簿記を知らないと経理の仕事が出来ないなんてことは全くありません。知ってるにこしたことはない程度です。
ちょっと余談ですが、私が一般企業で経理に配属されたとき先輩から「借方と貸方どっちが左でどっちが右か分かるか?」と言われ「左が借方で右が貸方です」と答えたら「よし、完璧だ!じゃ、これやって」と言われました。
学生時代簿記を勉強していたのですが、そこの会社はシステムがしっかりしていたので経理の仕事といっても覚えるのはシステムの使い方だけでした。
簿記なんて知らなくても支障はなかったのです。ちなみにその先輩は”試算表”を”資産表”とメモしていました。簿記の知識なんて全くない人でした。
「中小企業にそんな立派なシステム入れれないよ」と言われそうですが、全く必要ありません。安いソフトで十分経理の仕組みが作れます。
それなのに、今でも2ヶ月~3ヶ月遅れの試算表しか出来ないのは何か問題があります。一緒に改善しましょう。